オランダ人はなぜ大きい?

日本対オランダ戦から考える「強い身体をつくる食生活」

今回のサッカーワールドカップ、日本対オランダ戦を見ていて、まず目を引いたのがオランダ代表選手の体格の大きさです
試合は日本が粘り強く戦い、2-2の引き分け。オランダはファン・ダイク選手のヘディングなど高さを活かした場面もあり、日本は中村敬斗選手、鎌田大地選手の得点で食らいつく展開となりました  

オランダといえば、世界的にも平均身長が高い国として知られています
オランダ統計局によると、2020年生まれの19歳男性の平均身長は182.9cm、女性は169.3cmとされ、日本人から見るとかなり高い水準です  

では、なぜオランダ人はこれほど大きいのでしょうか
もちろん、身長は遺伝の影響が大きく、食事だけで決まるものではありません
ただし、成長期の栄養、睡眠、運動、生活環境が、持っている遺伝的な可能性をどこまで引き出せるかに関わることはよく知られています

オランダの食生活で特徴的なのは、乳製品、パン、チーズ、ヨーグルト、じゃがいも、肉や魚、そして近年では野菜や豆類、ナッツなどの植物性食品も増えている点です
オランダ国立公衆衛生環境研究所の調査でも、オランダ人は果物・野菜・ナッツ・豆類を以前より多く摂り、赤肉や加工肉、甘い飲み物は減少傾向にあると報告されています  

特に注目したいのが、乳製品とたんぱく質です
オランダの食事では、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品が日常的に登場します
乳製品には、たんぱく質、カルシウム、ビタミン類など、骨や筋肉の成長を支える栄養素が含まれています
ただし「牛乳を飲めば必ず背が伸びる」という単純な話ではなく、あくまで成長期に必要な栄養が不足しないことが大切です

サッカーに置き換えると、オランダの強さは単に身長だけではありません
高さ、骨格の強さ、当たり負けしにくい身体、空中戦の強さ、そして大きな身体を動かすための筋力と持久力
これらは、幼少期からの食事、運動習慣、スポーツ文化が積み重なってつくられていると考えられます

一方で、日本代表の強さは、敏捷性、技術、連動性、判断力、最後まで走り切る粘りです
今回のオランダ戦でも、体格差がある中で日本が引き分けに持ち込んだことは、「身体の大きさだけが勝敗を決めるわけではない」ことを示してくれました

私たちの身体づくりにも同じことが言えます
身長や骨格は変えられなくても、筋肉量、姿勢、柔軟性、体幹の安定性、食生活は変えられます

成長期の子どもであれば、
朝食を抜かない
たんぱく質を毎食入れる
牛乳・ヨーグルト・チーズ・魚・卵・肉・大豆製品をバランスよく摂る
野菜や果物も合わせる
よく寝る
外でしっかり身体を動かす

この積み重ねが、将来の体格や運動能力の土台になります

大人の場合も、オランダ人の食生活から学べるのは「たんぱく質と骨を支える栄養を日常に入れること」です
筋トレやピラティスをしていても、材料となる栄養が不足していれば、身体は変わりにくくなります

日本対オランダ戦は、体格差を感じる試合でありながら、日本の技術と粘りも光った一戦でした
大きな身体には大きな身体の強さがあり、小さな身体には小さな身体の戦い方があります

大切なのは、自分の身体を諦めることではなく、自分の身体を最大限に活かせるように整えること

オランダの食文化からは「成長を支える栄養」
日本代表からは「体格差を超える動き方」

その両方を学ぶことで、私たちの日々のトレーニングや健康づくりにも、たくさんのヒントが見えてきます