前鋸筋と巻き肩の関係|肩甲骨を支え、腕を上げる筋肉

結論からいうと、前鋸筋は肩甲骨を胸郭に沿わせ、腕を前へ伸ばす・上へ上げる動作を支える筋肉です。ただし、巻き肩と呼ばれる姿勢は前鋸筋の弱さだけで決まらず、胸椎の動き、呼吸、胸部や僧帽筋の状態、日常動作も関係します。

前鋸筋はどこにある?

前鋸筋は第1〜8または第9肋骨から始まり、肩甲骨の内側縁へつながる扇状の筋肉です。

主な働きは次のとおりです。

  • 肩甲骨を前へ動かす
  • 肩甲骨を胸郭へ安定させる
  • 僧帽筋と協力して肩甲骨を上方回旋させる
  • 腕を前へ伸ばす、押す、頭上へ上げる動作を支える

棚の物を取る、ドアを押す、パンチを打つ動作でも働きます。

巻き肩には前鋸筋運動だけでよい?

巻き肩は肩が前に見える状態の総称で、姿勢そのものを一律に悪いとは判断できません。痛みや動かしにくさがなければ、個人の自然な姿勢である場合もあります。

2026年の系統的レビューでは、肩に痛みのあるオーバーヘッド競技者に前鋸筋の活動タイミングの違いがみられましたが、根拠の確実性は非常に低く、原因と断定できないとされています。

運動は、壁へ前腕を当てて上へ滑らせるウォールスライドや、四つ這いで床を押して肩甲骨を広げるプッシュアッププラスから始めます。2025年の研究では、健康なピラティス経験男性26人において、片脚支持のプッシュアッププラスで前鋸筋の活動が高まりました。ただし、一時的な筋活動の結果で、姿勢変化や症状改善を示す研究ではありません。

ALTERR Body Mainte Roomでは、前鋸筋だけでなく、胸椎の可動域、呼吸、肩甲骨と腕の連動を確認します。マシンピラティスからプレス運動、重いウエイトまで段階的に組み合わせ、10年後、20年後も押す・支える・腕を上げる動作ができる身体へ。

鍛える。整える。動ける身体へ。

カウンセリング&体験 60分 3,980円(税込)